既製品ダクトの種類
製品として量産されているダクトとしては主に丸ダクトがあります。一口に丸ダクトといっても用途に合わせて様々な種類がありますので、その中から代表的なものを一部ご紹介したいと思います。
スパイラルダクト……もっともポピュラーな丸ダクトです。直管でルートを伸ばし、曲げ・接合・分岐(合流)・大きさ変更などのパーツ(継ぎ手)で継ぎます。直管を作る際に鋼板をらせん(スパイラル)に巻いて筒状に成形するためこのように呼ばれています。
フレキシブルダクト……主に蛇腹状になっていて、伸縮自在かつ自由に曲げて使用することができるダクトの総称です。柔軟性に富んでいるため、ファンなどの振動を吸収したり、ダクトが熱膨張等した際の伸張・収縮を調整するなどの利点もあります。かたちは角形ダクトもあります。また、近い種類としてキャンバス継手(ダクト)があります。
スパイラルダクトは金属製、フレキシブルダクトはそれに加え樹脂系のものがあります。それぞれの素材によって耐熱性・耐火性・防腐食性・耐圧性・軽さなど特性が異なるため、メリットが最大限となるよう、施工方法や条件と合わせてどれを選ぶかが重要です。