キャンバス継手の役割
ダクトの素材は金属が一般的ですが、このような硬いダクト同士や送風機などの回転体と接続する際、「たわみ継手」という厚地に織った綿布や化繊布でできた継手を使用する場合があります。これは通称「キャンバス継手」と呼ばれています。キャンバス継手には以下のような役割りがあります。
○送風機などの振動がダクトに伝わらないようにする
○地震や温度変化によるダクトの変形や動きを吸収し、ダクトシステムの破損を防ぐ
○ダクト同士をつなぐ際、中心や寸法のズレを逃がす
このように素材の柔軟性を生かして様々なストレスを軽減させる特徴があります。ダクトシステムのなかではあまり目立ちませんが、影の立役者のような存在と言えるかもしれません。
一口にキャンバス継手とご紹介しましたが、こちらも防煙・耐熱・耐圧・耐薬品など、様々な種類がありますので、用途に適した選定が必要です。