厨房フードの役割り
飲食店を経営されている方はよくご存じかと思いますが、今回は厨房の排気フードについてです。
揚げ物・炒め物・焼き物・煮炊きなどの調理をすると、油脂や煤を含んだ煙や水蒸気が立ち上がります。これらを室内に拡散させず迅速に排気するよう、熱機器の上部を囲う不燃性の鋼板(主にステンレス)でつくられた天蓋をフードと呼びます。フードの中にグリスフィルター等の油脂分を除去する機器を取り付けることにより、ダクト内への油脂の流入を大幅にカットすることができ、また、一般の家庭用レンジフードに比べ拡張性にも優れています。
排気フードの形状は、箱型や山型のものが一般的ですが、飲食店ではお店の雰囲気やイメージに合わせて意匠を凝らしたデザインや仕上げのものもみられます。
ステンレスをつかったものが一般的で、丈夫で汚れにくくサビにも強いため衛生面にも優れていて、長期にわたり美観を保つことができます。
次回はフードと大きな関係のあるグリスフィルターについて、消防法と絡めて取り上げてみたいと思います。