チャンバーボックスのいろいろな機能
チャンバーボックスとは、ダクト径より広い面でつくった五面体や六面体の箱形状のダクトの事で、おもにダクトの途中に設けて空気の分岐や合流を行います。ダクト内を空気が流れる際に気流の乱れが生じますが、一旦チャンバーボックスを経由することにより、気流を安定させて整えるという役割もあります。
また、改修工事などで事前に詳細な寸法を取ることができないが、どうしても一発勝負で施工を完了させなければならない場合、“チャンバ―受け”することにより、数十ミリ程度の位置の差を吸収することもできます。
素材はダクトと同様、亜鉛メッキやガルバリウムなどの鋼板製が一般的です。ボックスの内側にグラスウールを貼ることで、保温・結露防止・吸音などの機能を追加したものもよく使われます。
グラスウールを圧縮して板状にしたもので作られたボックスを、特に“グラスボックス”“マイクロボックス”などと呼びます。
このようにダクトの大きさや使用用途、空気量や騒音など設備ごとにボックスに求められる機能も変化します。