点検口・測定口
一般的にダクト設備は人の目に触れない場所にあり、多くのダクト自体が鋼板製のため内部を確認することは容易ではありません。しかし点検時やダクトや接続されている機器などに不具合が発生した際には、内部を確認して何らかの処置を施さなければなりません。そんなとき役立つのが点検口です。
点検口は開閉式で、素材にはダクトと同様に亜鉛メッキ、ガルバリューム、SUS製など、色々な種類のものが使われます。
扉を開閉する向きは内開型と外開型があり、これは周囲とダクト内の圧力との関係によって決めることが多いです。正圧(扉をダクト内側から押す圧力)の場合は内開型、負圧(扉をダクト内側に引き込む圧力)の場合は外開型にすることにより、扉を開ける際、扉が圧力でもっていかれるのを防いだり気密性を高めることができます。
また、狭い場所で扉の開きスペースが確保できない場合などには、取外し式が有効です。
測定口は視認用ではなく、風量や圧力測定器などを挿入して使用するためのものです。風量測定は複数ポイントの平均をとることによって正確なデータに近づくため、内部を流れる空気が出来るだけ滑らかとなる部分に、ダクトサイズに比例して測定口を複数設けると効果的です。