ダンパーの種類
ダンパーは、ダクトシステムに設けて流れる風をコントロールする装置です。大別すると空調・換気用ダンパーと防災用ダンパーに分類することができ、それぞれ用途に応じた多くの種類のものがあります。そのなかでも代表的なタイプをいくつか挙げてみたいと思います。
空調・換気用ダンパー
VD（ボリュームダンパー）・・・空気の流れる量を調節するダンパーで、羽根の開閉を手動で操作します。
さまざまな部分で使用されるダンパーです。
MD（モーターダンパー）・・・VD同様、空気の流れる量を調節するダンパーで、羽根の開閉をモーターで行います。空調の自動制御が必要なダクトに使用されます。
防災用ダンパー
FD（ファイアダンパー）・・・火災発生時、通過する空気の温度が上昇した時に温度ヒューズの溶解によって閉鎖し、ダクト内を流れる火炎や高温の煙を遮断する仕組みになっています。
FVD（ファイアボリュームダンパ）・・・FDの機能に加え、風量調節機能を備えたタイプです。
しかしながら、基本的には現在はこのタイプは作られていないため、FVDを更新する場合は検討する必要があるでしょう。
SFD（スモークファイアボリュームダンパー）・・・FDの機能に加え、煙感知器等と連動しダクト内を煙が流れて拡散しないよう遮断する機能を備えたものです。
